あなたの人生をデザインするのは、あなた自身です。

  • vol.1

はじめまして、終末医療の現場を知る司法書士の福村雄一です。

私は、財産の管理や承継に関する業務を専門に行っており、亡くなる数日前の患者さんの遺言書を作成するなど、医療・介護の現場に積極的に関与しています。まだまだ珍しい存在だからかなぜ法律専門職が医療・介護の現場に?ということをよく聞かれます。しかし、それは決して特別なことではありません。法律も、医療・介護も日常生活の中にあるという点では全く同じものだからです。今は珍しくてもいずれ世の中の当たり前になっている、そんな風に考えながら活動しています。
さて、このたび、「あっぷる相談室」のコラム『ライフデザインの道しるべ~法律 を知って一歩踏み出す~』 を8回にわたって担当させていただくことになりました。コラムでは、法律の仕組みを使って、お金(財産)をマネジメントしながらライフデザインをしていただけるよう、出来るだけわかりやすく 綴っていきたいと思います。 最初の一歩を一緒に踏み出しましょう。

あなたは何歳まで生きたいですか?

突然ですが、あなたは何歳まで生きたいですか?
深く考えたことがないかもしれませんが、全く考えたことがないかというと、決してそうではない人が大多数だと思います。
どこかで意識してはいるけれど、自分の心の中だけに留まっているもの、そんな位置付けかもしれません。人生100年時代と言われます。
改めてお尋ねします。
あなたはあと何年生きて、どんな生き方をしたいでしょうか?
生まれてから死ぬまでの間、人それぞれに、たくさんの出会いがあります。そして、別れがあります。
過去から今までを振り返ってみてください。これまでどんな出会いがありましたか?
今から将来を想像してみてください。これから先どんな出会いがあるでしょうか?
そうです、そこには家族との関わりがあり、家族以外との関わりがあります。
人は決して一人で生きているわけではありません。

いまは「生き方」も多様化しています

働き方の面では副業が認められるようになったり、家族構成の面では結婚・離婚、パートナーシップ、子供の有無、おひとりさまという様々な形が出来てきたり、というようにいまは「生き方」も多様化しています。
また、ライフプランも年齢やステージごとに変化します。
家族構成や職業、資産内容などの影響も受けるので、人によって様々ですが、それはごくごく自然なことです。
であるからこそ大事なのは、あなたがどうありたいか、あなたが持っている選択肢の中でどう選択していくか、ということ。
例えば、次のような問いを「選択」という見方で眺めてみると……
あなたは医療にどれだけお金をかけますか?⇒どんな医療を受けたいか?
あなたは誰に看てもらいたいですか?⇒どこで、誰と生活するか?
あなたはどれくらい財産を残したいですか?⇒誰に財産をリレーするか?
となります。

自分らしく選んで、自分らしく生きるために

選択するためには情報が必要です。
それは、お金のマネジメントやライフステージごとに関わる法律の仕組みといった情報です。
このコラムでは、人生の周りにあってごくごく身近に存在しているのに、どこか遠く感じるこれらの情報を出来る限りわかりやすくお伝えしていきます。
お金や財産をマネジメントしながら、どう生活をデザインするか?
選択肢を提示するだけでなく、実際に選択できるお手伝いの場にしていきます。
あなたがどう生きていきたいかを共にデザインする場所です。
是非一緒にライフステージに応じたあなたらしい人生をデザインしていきましょう。

【福村雄一 プロフィール】

福村雄一 プロフィール

司法書士。1982年生まれ。神戸大学法学部卒。遺言、遺贈寄付、後見、民事信託、身元保証、死後事務委任、相続といった財産の管理、承継に関する業務を専門とする。「出会うことで人が動き出し、共に未来を変える」というクレドを掲げる東大阪プロジェクトの代表を務める。医療職・介護職との協働ネットワークを通じて、ビジネスによる地域課題解決に取り組んでいる。

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